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中国の界面新聞は、取引は1月18日に開始されると伝えている。
これまで世界の原油取引はドル建てのみで行われていたが、中国は「オイルダラー」に代わる「オイルユアン」を形成する意向。これは原油取引の中心部を徐々に東へと移動させる。
中国は、世界最大の石油輸入国で(2016年の国の消費量に占める輸入量の割合は65.5%まで上昇した)、上海先物取引所での取引開始を呼びかけて主要な石油供給国へ圧力をかけることができる。これはすでに市場で取引されているWTI原油やブレント原油に加えて新たなベンチマーク契約が生まれることにつながる。
人民元建て先物取引の誕生により、ロシアやイランなどの石油輸出国は制裁を回避する必要がある場合にドルの使用を避けることが可能となる。また香港や上海の取引所では人民元を金と交換することも可能となり、取引をアジアへシフトするためのさらなる刺激になる。
米国人を含む多くの専門家らは、今や世界のエネルギー市場におけるゲームのルールが変わる可能性があることを認めている。
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