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ゴルバチョフ氏は共同通信の取材に対し書面で、同条約によって「実際の核軍縮が始まった」とその意義を強調した。また同条約を巡る今日の状況は「露米関係が総じて悪化した結果」だとし、両国大統領に対して「問題に首脳自ら取り組み、条約順守の意思を明確にした上で、外務・国防当局者に問題の解決を指示するよう」呼びかけ、「INF全廃条約、新戦略兵器削減条約(新START)、核拡散防止条約(NPT)は一体の構造物であり、一つでも欠ければ全壊する恐れがある。それを許さない賢明さが露米の指導者に十分に備わっていると期待している」と述べた。
また、モスクワで書面回答を記者に手渡す際、闘病中だが、日本訪問を計画してきたと語り、訪日実現に意欲を見せた。病名については明かさなかったが、はり治療を受けていると話したという。