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ダグ・ランボルン議員は中国の人工衛星部門について過去2年で中国国内の工場で40基の宇宙機器が生産されるなど「驚異的スピード」で成長していると指摘した。
アジア研究センターのディン・チェン氏は、中国は安価な人工衛星のニッチを積極的に占めており、その結果、ナイジェリア、ボリビア、ベネズエラといった諸国が中国製の宇宙機器を安く購入していると指摘し、こうした状況は世界の通信市場で米ボーイング社の占めているポジションに脅威を与えているとの見方を示している。
このほかチェン氏は、中国は以前は宇宙技術を合法的にも、また非合法的にも買い集めてきたのに対して、現在は独自の技術開発に積極的に投資しており、これが宇宙技術競争に影響する可能性があると指摘している。
中国は2020年までに35基の「北斗衛星測位システム3」による独自のグローバルナビゲーションシステムを構築する計画を表している。これが実現すれば中国はロシア、米国に続いて世界で同様のナビゲーションシステムを持つ3番目の国となる。中国は今年2018年、10基を超す測位人工衛星「北斗-3」の打ち上げを計画している。
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