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ピーター・ハジェク氏らのチームは、1本のタバコからヘビースモーカーになる人の割合という単純だが研究が進んでいない問題の解明に取り組んだ。チームは20万人強が回答した8つの大型世論調査のデータを分析。回答者の一部は常に、もしくは定期的にタバコを吸う喫煙者で、調査内容は喫煙に関係しないものもある。
調査は同じ構成のグループを対象に複数回行われたもの。調査データを用いることで、調査前にタバコを一本吸った後に喫煙者になった人数を算出し、その割合を求めた。
タバコを初めて吸った人の60%から70%が数年以内にヘビースモーカーになることが明らかになった。チームによると、この数値はコカインやヘロインといった強力な薬物と同様だ。
このため、チームは保健機関の役人や職員に対し、タバコ依存を止めさせるのではなく、最初の使用を予防することに注力するよう提言した。
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