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研究の結果は科学誌『Genome Biology』に掲載された。
DNAを人体の「コンピューター」として考えると、エピジェネティックなメカニズムは、コンピューターがどのプロセスを解決するかを決めるオペレーションシステム(OS)だ。
研究ではオーストラリアとアフリカに住む一卵性双生児100人と二卵性双生児200人のDNAのエピジェネティックの領域の構造を分析した。
領域の一部が完全に、一卵性双生児の相手の領域と完全に一致したことを明らかにした。これは、双生児の酷似した身体構造や行動の形成におけるDNAのエピジェネティック領域の役割が以前考えられていたより大きいことを示している。
一方で、チームは、一致は全ての領域で見られたわけではなく、主に様々な遺伝性疾患やがんの進行に関係した領域に特徴的だったと指摘する。
つまり、エピジェネティック領域が一致する一卵性双生児は同様に上記の疾病を発病する可能性がある。
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