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ザギトワ選手はまず「今日の私の1番のライバルは私自身でした」と語った。これは前々からの「メドベージェワVSザギトワ」という報道の風潮を制したもの。
「世界最高記録のスコアを追っているわけではありません。競技でリンクに出る前はおそらくドキドキしているとは思いますけど、一度滑り出しのポーズをとってしまえば、心配は消えます。ライバルたちの成績はスタートのときは気にしません。少なくとも一切注意を向けないようにしています。」
ザギトワ選手は3位に入ったイタリアのカロリーナ・コストナー選手について、尊敬を込めて次のようにコメントしている。
「コストナー選手は私にとっては権威者です。この方は本当に大きな経験を積んでおられます。だから彼女と競うのはとてもドキドキします。」
コストナー選手の年齢は30歳。ザギトワの2倍にあたる。
先のインタビューで心配のあまり娘の演技を生中継で観戦できないともらしていた父親のイリナスさんは、ショートプログラムが終了した後、ようやく電話をかけてきたという。父親のセリフは「よくやった。でもまだ先に進みなさい」だったという。
一方、骨折で長期の療養を迫られ、ジャンプ後の着氷に失敗して2位に甘んじたエフゲニヤ・メドベージェワ選手は自己演技を「理想的ではなかった」と辛口に評価した。コメルサント紙が報じた。
「滑りは理想的ではなかった。それもたくさんそういった箇所があった。でも状況を修正する時間はまだある。」
メドベージェワ選手はこう語る一方で、怪我で大会出場が叶わなかった2カ月間を振り返り、「競技に出る可能性を逸してはじめて、どんなにフィギュアスケートが好きか分かった」と復帰の喜びもにじませた。
フリープログラムは明日土曜に行われる。