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NATOコードネームでは「SA-22 グレイハウンド」と呼ばれるこの複合体は「ZSU-23-4」や「ツングースカ」といった対空システムの後継機だ。
「パーンツィリーS」は高い機動性を実現するためトラックのトラックに搭載可能で、射撃速度40発/秒の30ミリ速射砲2基と対空ミサイル12発を装備できる。
シリアでの衝突で「パーンツィリ」が様々なミサイルや無人攻撃機を撃墜したのは一度ではない。同誌によると、昨年12月、武装勢力がシリアのフメイミム空軍基地に発射したミサイルも、「パーンツィリ」は2発撃ち落とした。
「パーンツィリ」は低空飛行の飛行機やヘリ、無人攻撃機、ミサイルに対処する。同誌が指摘するところ、将来はドローンの大規模攻撃の規模がより拡がる可能性があるため、こうした性能は現在、非常に重要だ。
米軍の装備には「パーンツィリーS」と同様の兵器はない。これは、米陸軍が、空からの脅威は全て航空部隊が対処できると見込んでいるためだ。しかしナショナル・インタレストの論評では、撃墜するドローンの値段をミサイルや燃料がおそらく大幅に上回ることから、こうしたアプローチの不採算性が指摘されるとともに、大きな疑念が表明されている。
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