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課題は3年前の2015年1月21日、スイス東部ダボスで開かれた世界経済フォーラムで発表された。ゴールドマン氏はそこで、デジタルデータ保存先としてのDNA使用について語った。ゴールドマン氏はコード化したビットコインの鍵を書き込んだDNAが入ったチューブを配布。解読者には当時200ドルだったビットコインを提供すると約束した。
2017年末、ビットコインの価格は100倍になった時にヴュッツ氏は課題について知った。チューブを手に入れたヴュッツ氏はコードの解読を開始し、ラボラトリーで2ヶ月作業し、解読に成功した。
I've got some exciting news to share on my blog:
— Sander Wuyts (@s_wuyts) January 22, 2018
"From DNA to Bitcoin: How I won the Davos Bitcoin Challenge" https://t.co/jvHDbd1nFE pic.twitter.com/weF4rheenL
現在1ビットコインあたりの価格は1万2000ドルほどだが、ヴュッツ氏は手に入れたビットコインを売却するつもりだという。ヴュッツ氏は、このチャレンジで最も価値があったものは、DNA解読の経験だと述べる。そして、DNAの情報保存手段の研究に生涯を捧げるつもりだという。
DNAは仮想通貨のコードだけでなく、あらゆるタイプの情報の理想的な保存先になりうる。先日、初めてDNAに音楽が記録され、マイルズ・デイヴィスとディープ・パープルの曲が書き込まれた。研究チームは、1000年はデータが劣化しないと見ている。
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