金正男氏、殺害前にマレーシアで米国人と接触

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北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が2017年2月にマレーシアで殺害された事件で、正男氏が殺害の数日前にマレーシアのランカウイ島のホテルで米国人と接触していたことがわかった。ロイター通信が、同事件を担当するワナ・アジルラ・ニザマ主任捜査官の公判での発言を引用して伝えた。

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捜査官によると、正男氏は昨年2月6日にマレーシアに到着、その2日後にマレーシア西海岸沖のランカウイ島へ移動した。なお捜査官は、ホテルの名称や正男氏が2月9日に接触した米国人の身元など、多くの詳細については「思い出せない」とした。

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正男氏殺害事件で逮捕されたインドネシア人のシティ・アイシャ被告の弁護士は2017年5月、朝日新聞のインタビューで、ワナ・アジルラ捜査官の話として、正男氏がランカウイ島で米情報機関員と接触したと語った。

正男氏殺害後に同氏のバッグから見つかったノート型パソコンの解析は、正男氏が米国人に大量の情報を渡したことを示している。一方、ワナ・アジルラ捜査官は、ランカウイ島で渡された情報と米国人との接触が正男氏殺害と関連しているとの確信はないと述べた。次回の公判は火曜日。

正男氏は2017年2月にマレーシアのクアラルンプール国際空港で殺害された。正男氏は金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄。両氏の母親は異なるが、父親は2011年に死去した北朝鮮の金正日総書記。正男氏はマカオで暮らし、ビジネスをしていた。正男氏は2017年2月13日にクアラルンプール国際空港から病院へ搬送される途中で死亡した。マレーシア当局は、猛毒の神経剤VXが死因となったとの見方を示している。

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