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チームは遺跡探索に革命的な技術であるレーダーによる光学走査技術「LiDAR」を用いた。この技術を用いればデジタルフォーマットの写真から木々を取り除くことができ、空からの撮影で鬱蒼とした密林下にある物体を検知することが可能。チームは家屋、宮殿、道路、テラス、複雑な灌漑システムの遺跡を発見した。
New LiDAR based survey shows that the network of Ancient Mayan cities covered an area twice as large as that of Medieval England with much higher population density. https://t.co/RnR5CoyvYT
— Saurav Jha (@SJha1618) 4 февраля 2018 г.
考古学研究でのデジタルテクノロジー使用を専門とする米イサカ・カレッジの考古学者トーマス・ガリソン氏は「LiDAR画像は、この地域全体が規模と人口密度が過小評価されていたコミュニティーであることを明らかにする」。
ガリソン氏は、マヤ遺跡の研究保護を行うグアテマラの基金「PACUNAM」が発起したプロジェクトのメンバー。ペテン区にあるマヤ生物圏保護区の2100平方キロがすでにマッピングされた。
「中米や(カンボジア)アンコール・ワットからのLiDARを基盤にした新たな証拠を基に私たちは、複雑な社会は密林で形成される可能性があり、その密林から発生した可能性があると考える必要がある。」
米テュレーン大学の考古学者、フランシスコ・エストラーダ・ベッリ氏は「大半の人は常に、マヤの人口はおよそ500万人だと考えていた」とした上で「新たなデータがある今は、1000万から1500万人が住んでおり、多くは、生活に適していないと以前は考えていた人もいる低地や湿地帯に住んでいたと想定することは根拠のないことではない」と述べる。
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