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線虫が人体から見つかったのは26歳の米国人女性。アビー・ベクリーさんは2016年、フィッシングの最中に自分の目の中に体長1.3センチほどの透明な線虫がいることに気づいた。ベクリーさんはそれから1週間、頭痛と目のかゆみに悩まされ、とうとう病院へ駆け込んだ。医師らは20日もの時間をかけて、ベクリーさんの結膜から14匹の眼虫を除去し、結膜も無傷で助かった。
米予防管理医療センターがこの眼虫を調べたところ、この線虫は、今までは犬猫、狐、大型有角動物にしか寄生しないとされていたグロス眼虫であることがわかった。ベクリーさんが感染した理由について研究者らは、眼虫はムスカ・アウトゥムナリス(Musca autumnalis)というハエを介してベクリーさんの人体に寄生したのではないかとの見方を示している。ムスカ・アウトゥムナリスは動物の眼、口、鼻腔からの分泌物を摂取し、栄養源としている。