スプートニク日本
国外にいるロシア人を取りまとめる組織「在外同胞者連絡会議」が今年、在日ロシア大使館をベースに初めてマースレニツァのお祭を組織した。ところがこの試みは関東一円の日本人たちに予想以上の反響を呼び、希望者が殺到したため、希望受付は予定していた期間よりも早く締め切られた。ふたを開けてみると400人以上の参加者が集まり、ロシア人だけでなく、ロシア文化に興味を持つ日本人、スペイン人、など様々な国籍の人がやってきた。
イベントの目玉のひとつとなったのが上智大学の日本人学生の出演でマースレニツァにちなんだ歌や詩をロシア語で披露した。出演を終えた学生さんたちにスプートニクの記者がマイクを向けた。
スプートニク:どうしてロシアに興味を持ちはじめたのですか?
コイチロコダマさん:ロシアは高校の時に震災があったのでエネルギー関係のことを勉強したいと思って、ロシア語をやりたいと思いました。
カタヒロイヌイさん:(ロシア語で)父がソ連時代モスクワ勤務だったので、ロシア語の勉強に興味を持ったからです。
ロシア語は難しいですか?
みんな一斉に: (ロシア語で) ものすごく難しい!
スプートニク:将来に何をしたいですか。日露関係の分野で働きたいですか?
カタヒロイヌイさん:(ロシア語で)商社に就職してロシアで働くのが夢です。
コイチロコダマさん:僕は今年の4月から水産系会社に行くので、極東あたりの地方に関われたらいいなと思っています。
スプートニク:今日のイベントについてどう思いますか?
カタヒロイヌイさん:(ロシア語で) ロシア人と話すことのできるとてもいいチャンスです。ロシア人と知り合いになれてとてもうれしいです。
マースレニツァではロシアの民族衣装が用意され、希望者は試着が行えた。これは参加者の一人の女性の手作りの作品。またふるさとの味に飢えるロシア人たちはジャガイモのオリヴィエサラダ、カッテージチーズにチョコレートをコーティングした「シィロク」、チョコキャンディーをこぞって買いあさる姿が見られた。マトリョーシカの彩色のマスタークラスも用意され、子どもに大きな人気を博した。
こんな楽しく、熱い語らいを唯一トーンダウンさせたのは大使館近くに駐車している右翼の流す反ロシア宣伝カーからのスピーチだった。
今年のマースレニツァは2月18日で終了。翌日、19日からは復活祭のパスハまで40日におよぶ大斎期間が始まった。
- モスクワでのマースレニツァの模様についてはどうぞこちらをお読みください。
- ブリヌイの焼き方についてはこちらをどうぞ。