スプートニク日本
パリノワ氏は、「どのような場合であっても、(スポーツ仲裁)裁判所は我々からメダルを剥奪するという裁定を下しただろう。しかし、彼(クルシェルニツキー選手)の検体からメルドニウムが検出されたという事実を我々が実際に認めている以上、それに従ってメダルを返還する」と述べた。
これに先立ちクルシェルニツキー選手は、ドーピング問題に関するスポーツ仲裁裁判所(CAS)での審理への出席を拒否した。クルシェルニツキー選手はドーピング防止規則に形式的に違反した事実を認め、自らの問題に関する審理への出席は無意味だとしていた。
カーリング混合ダブルスで銅メダルを獲得していたクルシェルニツキー選手のB検体が20日、開封され、禁止薬物「メルドニウム」に陽性反応を示した。検出されたメルドニウムの量は、同薬物の摂取が1回行われたことを示している。メルドニウムの1回の摂取では、医学的にドーピングとしての効果は出ない。平昌五輪より前に行われたクルシェルニツキー選手に対するドーピング検査では、陰性との結果が出ていた。クルシェルニツキー選手自身は、メルドニウムの故意の使用を否定している。