ロシア アカデミー賞は政治化されたと批判

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ロシア議会下院(国家会議)体育スポーツ観光青年事業委員会のミハイル・ヂャーギレフ委員長は、第90回米アカデミー賞でドーピング問題を扱った映画『イカロス』が受賞したことについて、間違いなく政治的なてこ入れがあったはずだとの見方を示している。

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アカデミー賞の授賞式は昨日日曜、ロサンジェルスで行われ、長編ドキュメンタリー部門でブライアン・フォーゲル監督の作品『イカロス』が受賞した。監督はこの作品にはモスクワ・アンチドーピング実験所のグリゴリー・ロドチェンコフ元所長の暴露が下敷きになっているとして、ロドチェンコフ氏に作品を捧げている。

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『イカロス』は2014年のソチ冬季五輪におけるロドチェンコフ氏の役割とその後のロシアからの逃亡、ロシア人アスリートらが秘密裏にドーピングを服用していた方法について説明する内容となっている。

ヂャーギレフ委員長は、『イカロス』は「深刻な犯罪を犯し、逃亡中のグリゴリー・ロドチェンコフ教授」の証言に基づいており、教授は「未だに精神的に健康とは見えない」ため、この映画をドキュメンタリー映画と呼ぶのは難しいとの見方を示している。

ヂャーギレフ委員長は記者会見で「にもかかわらず米国の映画評論家や観客がこれほど延々と集中的に西側マスコミが取り上げたドーピングスキャンダルの話題にすっかり影響を受けてしまったことは想像に難くない。『イカロス』がアカデミー賞を受賞したのは完全に政治的てこ入れがあったためだ」と語った。

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