トルソワに話を戻すと、ジャンプは彼女の得意技で、12歳の時に自分に誓ったのだそうだ。「何か世界1になることをやってみよう」と。ジュニア世界選手権で輝かしい勝利を収めた後の彼女は金メダルそのものよりジャンプをうまく跳べたことのほうがずっと嬉しかったと話している。「勝ってとてもうれしい。でももっと嬉しいのは4回転を2回跳んで着地できたこと。だってこれを目指して準備を重ねて、成し遂げたんだもの。」 フィギュアファン、専門家らの関心の的は13歳の幼い選手が成長した時に、身体に影響をきたさず、女子シングルにとっては過渡期の最も難しい時を克服できるだろうかということに集中している。トルソワはあと1年半もすればシニアの大会に出場でき、現在の五輪チャンピオンのアリーナ・ザギトワやエフゲニア・メドベージェワらとしのぎを削ることになるからだ。トルソワもザギトワもメドベージェワもみんな、エテリ・トゥトゥベリッゼ監督の門下生。ところで彼女たちだけではない、なぜトゥトゥベリッゼ監督の「補欠ベンチ」には空席ができないのだろうか。 |
数名の名を挙げるとすると、2017年グランプリ・ジュニア・ファイナルの銅メダリスト、アナスタシヤ・タラカーノワ(13)。アンナ・シェルバコワ(13)。シェルバコワは前シーズンは怪我のために一時期は大会に出られなかったものの、ロシア杯ファイナルでアレクサンドラ・トルソワを打ち負かしている。14歳のアリョーナ・コストルナヤはジュニアでのメダルの他にシニアでも2017年ロシア杯で銅メダルを獲得した。15歳のダリヤ・パネンコワもグランプリの数ステップでメダルを勝ち取ったが、2017年ジュニアシリーズのファイナルでは5位にとどまった。 |