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人間だけでなく鳥もクレムリンを警備

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モスクワのクレムリンの敷地では、既に約40年間、ワタリガラス対策の特別任務が存在している。敷地の防衛に携わっているのはワシミミズクとオオタカだ。

ワタリガラスは、様々な伝染病を媒介する。そのほか、記念碑に損害を与え、花壇を荒らし、人を襲うことすらあり得る。ワタリガラス対策の最も効果的な手法は、猛禽類の利用だ。

初めのうち、この任務に就いたのはハヤブサだった。しかしハヤブサは、多くの空間が必要な鳥であるため、飛び去ってしまう可能性が非常に大きい。まさにこれが理由で、オオタカを使う決定が承認された。ハヤブサと違い、オオタカは高くは上昇せず、樹木の中に身を隠して獲物を待ち、その後急激な攻撃飛行を行う。そして、獲物を捕まえることができなかった場合でも、近くの木にとまり、鳥類学者は常にオオタカを呼び寄せることができる。

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