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木の上の空飛ぶ円盤
枝の間にある空飛ぶ円盤や鳥の巣、あるいは鏡のような立方体での休養を提案しているのは、スウェーデンのハラズから車で70分の森にあるホテル。同じものを2つ見つけることができない部屋の数々は、全て地面から離れたところ、木々の梢の中にある。
湖の中心に
水面より下、水族館の中で休養することが可能。そんなホテルが建設されたのは、スウェーデンのメーラレン湖。湖の真ん中に、白い扉と丸い小さな窓がある小さな赤い家が建っている。だが、部屋そのものは3メートルの深さにある。この部屋には2つのベッドとサイドテーブル、そして直角の窓があり、これらの窓の向こうでは魚が泳いでいる。
クレーンの上のホテル
アムステルダムでは建築家たちが、閉鎖された造船所の港のクレーンの中にまで、ホテルを作り上げることに成功した。2台のエレベーターが、高さ15メートルにある展望台へのアクセスを確保している。一方、3つの広々とした風変わりな部屋はさらに上、地上からほとんど50メートルのところにある。
ディオゲネスの樽
オランダの建築家たちは、観光客の休養のために地元ワイナリーの酒樽さえも上手に応用した。かつて、これらの樽の中ではボージョレーワインが貯蔵されており、現在では観光客が心地よく甘い眠りについている。
下水管のロマン
オーストリアにある、絵のようなドナウ川沿岸では、5月から10月まで、下水管を使って建設されたホテルの快適な部屋が観光客を待っている。人里離れた部屋には、ダブルベッドとサイドテーブル、ランプ、毛布、そして軽い綿でできた寝袋しかない。トイレやシャワー、ミニバー、カフェといった他の設備は全て、ホテルの敷地にある。その代わり、それぞれの観光客は、このような休養の代金として、支払えるだけのお金を支払う。
腸ホテル
ベルギーのアントワープとヘントの間にあるアートパークを訪れた人は、人間の腸の外観を持つホテルで休養することができる。実際には、これはもともと公園のアート施設だった。「腸」の中には、暖房とダブルベッド、シャワーを備えた部屋が全部で2つある。
ゲーム・オブ・スローンズ
テレビドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』をテーマにした、氷でできたこのフィンランドのホテルについては、「スプートニク」が既に伝えたことがあるが、このラップランドの奇跡にもう一度感嘆することにしよう。ここ以外のどこで、気温が摂氏マイナス5度を超えて上がらない部屋で観光客が休養できるだろうか。
火山で
アイスランドでは、住民は自然に対して非常に近い場所にいる。レイキャビクから車で1時間足らず走れば、ほとんど完全に地元素材で作られたホテルが観光客を待つヘインギットル火山の斜面に着く。ここには、冷えて固まった溶岩も、火山灰も、海によって岸に打ち上げられた木もある。
エクストリームスポーツ愛好家用
モンブラン山のイタリア側、海抜2835メートルの高さにある岩壁の一番端で、飛行機の断片を思い起こさせるホテルがバランスを取っている。このホテルは、アルプス山脈で不慮の死を遂げた登山家、ジュスト・ジェルヴァズッティを記念して名づけられた。この新しい未来主義のホテルでは、12人までが滞在できる。
シャボン玉
フランスの建築家たちは、自然と一体となることを目指して、シャボン玉の形をしたホテルを建設した。この透明な球体の形をしたテントの中で、客は言葉の文字通りの意味において、星々の下で眠りについている。この時、「泡」の中での休養は完全に快適なものだ。昆虫も、屋外での気温の低下も、客を邪魔することはない。