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ボイコットを組織したのはオーストラリア・ニューサウスウェールズ大学のAIを専門にするトビー・ウォルシュ教授。
「すでに今日、米国や中国、ロシア、英国を含む多くの国で自立型兵器の試作品が開発されている。私たちは誰も望まない軍拡競争に引き込まれている。KAISTの行為は状況を深刻化させるだけで、私たちはこれを容認できない」とウォルシュ教授は公開書簡で批判する。書簡にはケンブリッジ大学、カリフォルニア大学バークレー校などの学問の中心地に所属する専門家らが署名。KAISTとのあらゆる接触や学術的協力をやめるよう呼びかける。
KAISTと韓国の防衛大手ハンファシステムは2月、「人間によるコントロールなしで標的を発見し、除去できる軍事兵器のためのAI技術の開発」を目的とした研究所の共同開設を発表。しかし、ボイコットを受けて大学は自立型兵器開発計画はないと否定した。「学術機関として、私たちは人権と倫理規範を高く評価します。KAISTは人間のコントロールなしで機能する自立型兵器の開発など、人権と矛盾する研究活動を行いません」とKAISTのシン・ソンチョル総長は声明を出した。