ロシアからこんにちは! 防空部隊博物館 平和を願う軍事専門家ユーリー・クヌトフ

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モスクワ州中部バラシハ市に、欧州唯一の防空部隊(PVO)博物館がある。同博物館は1978年4月4日に開館し、このほど40周年を迎えた。博物館の構内には対空砲やミサイル、レーダー装置などが野外展示され、1階と2階のホールには武器や軍用機材、写真資料などが展示されており、所蔵品の数は1万6000点を超える。年間3万人以上が訪れ、そこには外国人も含まれるという。

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博物館では、1914年の部隊形成から第二次世界大戦時、戦後、そして現在に至る防空部隊の歴史や、世界の地域紛争での同部隊の活動などが紹介されている。

巨大な兵器や軍用機材、軍事勲章などがところ狭しと並ぶ博物館は、軍事力を誇示するための場のような印象を受ける。だが博物館を見学し終わった後、その考えは変わっていた。

同博物館の館長を務めるのは軍事専門家のユーリー・クヌトフ氏。著名なクヌトフ氏は、テレビにも頻繁に出演する。もちろんクヌトフ氏は過去の兵器から最新兵器に関してまで膨大な知識を持つが、博物館に展示されている兵器の性能などについては分かりやすく説明するにとどめ、戦争の貴重な事実を物語る歴史的資料や、過酷な状況の中で勇敢に行動した女性たち、戦争の更なる拡大を防いだ兵士たちの活躍、また戦争で悲惨な体験をしながらもその後の人生を精一杯生き抜いた人々などについて興味深く語る。クヌトフ氏は、軍事力ではなく、戦争を通して見える人間の力に魅了され、それを人々に伝えようとしているように感じられる。同氏は次のように語る-

私たちの博物館では、辛い状況、厳しい状況においても諦めない人々に光を当てています。もう人生は終わったかと思われるような時でも、彼らは立ち上がり、力を振り絞って、その精神力で抜きんでた人物となるのです。これが偉業というものです。偉業とは戦争で成し遂げたものだけでなく、戦争で受けた身体的障害や精神的な痛みなどを抱えながらも、平和な時代に己を克服し、(ハンディキャップをものともせずに)普通の人々と同じように人生を送ることだと考えています。

クヌトフ氏は平和を願う軍事専門家だ。クヌトフ氏から日本の皆さんへのメッセージ-

日本の皆さん、こんにちは!ロシアと日本の関係が平和を基盤に強化され、一切の戦争や意見の相違が私たちを妨げることがないことを、両国民の友好がロシアと日本の文化をバランスよく互いに豊かにすることを願っています。私たちは平和強化、両国民の関係強化、そして全人類のために大きな貢献ができると思います。それはとても大きな意味を持つことでしょう。

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