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ロシアの宇宙飛行士による更なる功績は次々と続いた。1963年、ワレンチナ・テレシコワ氏が女性として初の宇宙飛行を行った。1965年3月にはアレクセイ・レオーノフ氏が初の宇宙遊泳を行った。その後、ロシアの宇宙機が初めて月の裏側の撮影に成功し、月の土のサンプルを初めて地球にもたらした。私達の時代における、ロシアの宇宙分野での主な成果と展望をお伝えする。
今日、ロシアの宇宙分野には国産技術と製造に基づいて独自に発展する十分な可能性がある。
- 二重の衝撃
主な課題は、打ち上げコストを下げ、近年軽量化が進んだ通信衛星に合わせてロケットを作ることだ。2019年に改良型ロケット初の打ち上げが予定されている。小型プロトンではさらなる低コスト化のため、一段目のブロック2つを外す予定だ。
- 翼つきアンガラ
2017年には再使用型小型ロケット「アンガラ1.2」の開発が開始。人工衛星を軌道に乗せたあと、ロケットの1段目は再利用するため地球に戻る構想だ。実現するためいくつかの手段が検討されている。パラシュート、米スペースXのファルコンのようにエンジンを逆噴射させる方法、そして翼を用いた着陸だ。翼の案が優先的だと見られている。アンガラの打ち上げ時、翼は折りたたまれているが、着陸時には開く仕組みだ。
- 新型ソユーズ
- ロシア産ロケット「コロナ」
過去数年間、ロシアでは単段式再使用ロケット「コロナ」を開発している。スペースXやブルーオリゾンにように1段目だけでなく、ロケット全体が地球に戻るという。
このキャリアロケットは、新しい耐熱性炭素繊維コーティングを使用して、複合材料で作られることが提案されている。これにより、ロケットの軽量化と飛行時の高負荷に耐えられるようになることが期待される。人工衛星を軌道に乗せたあと、ロケットはエンジンの逆噴射により、「ファルコン」ロケットのような「足」に着陸する。そして、「コロナ」は技術的準備を行い、着陸の翌日には再打ち上げが可能になる。
「コロナ」は少なくとも25回の飛行が可能で、一連の部品は少なくとも100回の使用に耐えることができるよう、現在開発が進んでいる。