4月12日は全世界で国際有人宇宙飛行デー

© 写真 : Courtesy I.I.Kasyan archive/Roscosmos ユーリイ・ガガーリン
ユーリイ・ガガーリン - Sputnik 日本
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1957年10月4日、ソ連製の人工衛星が初めて打ち上げに成功し、宇宙探査の端緒を開いた。1961年4月12日にはソ連の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンによる人類初の宇宙飛行が成功。この日は宇宙時代のはじまりを象徴しており、全世界で国際有人宇宙飛行デーとして祝われている。

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ロシアの宇宙飛行士による更なる功績は次々と続いた。1963年、ワレンチナ・テレシコワ氏が女性として初の宇宙飛行を行った。1965年3月にはアレクセイ・レオーノフ氏が初の宇宙遊泳を行った。その後、ロシアの宇宙機が初めて月の裏側の撮影に成功し、月の土のサンプルを初めて地球にもたらした。私達の時代における、ロシアの宇宙分野での主な成果と展望をお伝えする。

今日、ロシアの宇宙分野には国産技術と製造に基づいて独自に発展する十分な可能性がある。

  • 二重の衝撃

Старт ракеты-носителя Falcon 9 SpaceX heavy с космодрома Канаверал - Sputnik 日本
スペースX、長年にわたり宇宙へのロケット打ち上げを中継 実は違法?
クルニチェフ国家研究生産宇宙センターは、製造するプロトンロケットにより、スペースXがやってくるまでは商業打ち上げ市場で圧倒的優位を誇っていたが、今では競合企業に対して2つの対策を準備している。1つは、低価格化を目指し、重量物打ち上げロケット(HLV)「プロトン」の3段目を省略すること。もう1つは、小型ロケット「アンガラ」の再使用可能型を開発することだ。2016年、同センターは「プロトン M」ロケットの2つの改良型、「中型プロトン」と「小型プロトン」の開発を決定した。中型プロトンでは、3段目のエンジンが除かれる。

主な課題は、打ち上げコストを下げ、近年軽量化が進んだ通信衛星に合わせてロケットを作ることだ。2019年に改良型ロケット初の打ち上げが予定されている。小型プロトンではさらなる低コスト化のため、一段目のブロック2つを外す予定だ。

  • 翼つきアンガラ

2017年には再使用型小型ロケット「アンガラ1.2」の開発が開始。人工衛星を軌道に乗せたあと、ロケットの1段目は再利用するため地球に戻る構想だ。実現するためいくつかの手段が検討されている。パラシュート、米スペースXのファルコンのようにエンジンを逆噴射させる方法、そして翼を用いた着陸だ。翼の案が優先的だと見られている。アンガラの打ち上げ時、翼は折りたたまれているが、着陸時には開く仕組みだ。

  • 新型ソユーズ

地球 - Sputnik 日本
地球って丸いの? 米青年3分の1は確信なし
S.P.コロリョフ・ロケット・宇宙会社「エネルギヤ」もキャリア・ロケット設計に復帰を決定。同社は初の人工衛星とガガーリンを乗せたロケット「ボストーク」を設計し、世界で最も普及しており、各国の宇宙計画で今に至るまで使われるロケット「ソユーズ」を設計した。2022年には新型ロケット「ソユーズ5」がバイコヌール宇宙基地から打ち上げられる予定だ。ソユーズ5は国際宇宙ステーション(ISS)へ宇宙飛行士を運ぶほか、商業打ち上げにも使用される方針だ。 

  • ロシア産ロケット「コロナ」

過去数年間、ロシアでは単段式再使用ロケット「コロナ」を開発している。スペースXやブルーオリゾンにように1段目だけでなく、ロケット全体が地球に戻るという。

このキャリアロケットは、新しい耐熱性炭素繊維コーティングを使用して、複合材料で作られることが提案されている。これにより、ロケットの軽量化と飛行時の高負荷に耐えられるようになることが期待される。人工衛星を軌道に乗せたあと、ロケットはエンジンの逆噴射により、「ファルコン」ロケットのような「足」に着陸する。そして、「コロナ」は技術的準備を行い、着陸の翌日には再打ち上げが可能になる。

「コロナ」は少なくとも25回の飛行が可能で、一連の部品は少なくとも100回の使用に耐えることができるよう、現在開発が進んでいる。

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