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桑島氏は「私はポストソ連空間を10年間過ごし、この間、本格的にオブローモフ主義(編注:主人公オブローモフから生まれた言葉で、怠惰や個人の停滞、ルーチン、無関心を意味する)に感染しました」と語る。プロジェクトは複数のコンクールで優勝し、作品集は作品数を追加して大部で印刷される。
© 写真 : Ikuru Kuwajima/The Lumiere Brothers Center for Photography展覧会「私、オブローモフ」
展覧会「私、オブローモフ」
「私のライフスタイルがここまで急変したことは驚きです。また、逆説的ですが、オブローモフ主義に関するプロジェクトが理由で、私はオブローモフではなくなりました」と桑島氏は述べる。
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展覧会「私、オブローモフ」
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展覧会「私、オブローモフ」
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展覧会「私、オブローモフ」
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展覧会「私、オブローモフ」
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展覧会「私、オブローモフ」
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展覧会「私、オブローモフ」
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展覧会「私、オブローモフ」
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展覧会「私、オブローモフ」
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『オブローモフ』は、ロシアの作家イワン・ゴンチャロフの代表作。1849年から1859年にかけて発表された。領主である主人公、イリヤ・イリイチ・オブローモフは召使ザハルとサンクトペテルブルクに住み、ソファから起き上がりもしない生活を送る。オブローモフは何も行わず、社交界に出ず、いかに生きるべきかという考えや故郷の領地「オブローモフカ」で快適でのどかに暮らす夢に浸ってばかりいる。作者のゴンチャロフは、「オブローモフ主義」が社会だけでなく、個人にとっても問題になってきていることを示した。そうした人間は徐々に退化し、現実世界から自らを隔てて自らの思い出や幻想、夢にこもっていく。