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ISSの米国区域での野菜の栽培は「Veggie」という設備で行われている。この設備は、キャベツや他の農業作物の種子が入った特別なカプセルや土、そして無重力であり目立った照明がない環境での植物の成長を促進する、特別な青色・緑色・赤色の発光ダイオード(LED)照明の組み合わせである。米航空宇宙局(NASA)の専門家らの見解によると、まさにこの設備が、食物や酸素の供給源や、月や火星、他の遠くの惑星に向かう将来の探検隊メンバーらの心理的な負担軽減のための重要な手段にもなるのだ。
宇宙キャベツ用の新型植木鉢は、水やりと土壌への微量元素注入の自動システムを見越している。そのようなシステムは、既にロシアの宇宙温室「ラーダ」で無事機能している。新型植木鉢には、さらにもう一つの利点がある。以前そうだったように地球に戻すことなく、繰り返し利用できるのだ。このことは、深宇宙に向かう将来の探検隊のための、完全に自律的な生命維持システムの開発に向けた新たな一歩だ。
植木鉢と種子の新入荷分は、宇宙船「シグナス」に積み込まれて今年5月にISSに向け出発する。今回、ステーションのクルーは、その葉が既に何世紀も日本食に用いられている水菜の栽培を試すことになっていると、ウェブサイト「Newswire」が伝えている。