スプートニク日本
調査は、人々の知覚はその多くがその人物の感情や世界に関する認識によって決まることを示した。
エリカ・シゲル教授は、モナ・リザの顔の表情は絵そのものよりもそれを見る人物についてより多くを物語っていると考えている。
調査では、参加者らに2つの顔の表情を同時に見せた。利き目の前では無表情の顔を点滅させ、もう片方の目には幸福、楽しさ、怒り、恐怖など様々な感情を表現した顔を見せた。
その後、調査の参加者たちは、見たものを評価した。結果、利き目の前に点滅させた無表情の顔は、片方の目が幸福あるいは嬉しい表情の顔を見ている時には笑っているように感じられ、反対に怒っていたり、悲しんでいる表情は、無表情な顔から微笑みを「奪った」という。
学者らは、モナ・リザを見る時にも同様の現象が現れると考えている。
シゲル氏は、妻と喧嘩した後のような嫌な気分ではなく、奇跡に期待して意気込んで良い気分で訪れた人にモナ・リザが微笑み始めることに気づいたという。
関連ニュース