スプートニク日本
「ホワイト・ヘルメット」は組織の目的を、政治的に中立な立場で軍事行為には参加せず、シリアの民間を防衛することとうたっている。ここ数年、インターネット上には「ホワイト・ヘルメット」が瓦礫の下から子どもを救い出す動画が頻繁に掲載されるようになった。ところがこれに並行して、「ホワイト・ヘルメット」の同じ人物らが「犠牲者」の顔にどうらんを塗り、撮影時に言わねばならないセリフを覚えこませている、いわば「状況演出」の模様を撮影した動画も公開されるようになった。シリアのジャーナリストらからは、武器を持たないはずの「ホワイト・ヘルメット」が武装し、軍服を着て活動している証拠写真も提示されている。
ロジャー・ウォーターズさんは「『ホワイト・ヘルメット』が作られたフェイクの組織であることは絶対間違いない。これはジハード主義者とテロリストのためのプロパガンダを作るためだけに存在している」と痛烈に批判した。
ロジャー・ウォーターズさんは、こうしたプロパガンダがシリア攻撃を奨励するために役立っているとの見解を持っている。
「もし僕らが『ホワイト・ヘルメット』や他のプロパガンダを信じるなら、自分たちの政府がシリアに爆弾を投下するのを助けてしまうことになる。これはものすごい過ちだ。」
ロジャー・ウォーターズさんは、独立した機関の調査に依拠すべきだと呼び掛けている。
「僕らのすべきことは、僕らの政府が人々に爆弾を落とさないよう分からせることだ。完ぺきな調査を行わず、実際に現地で何が起きているのかわからないうちは、そうさせてはならないんだ。」
驚くべきことに、ロジャー・ウォーターズさんはこの発言をこれは米国とその連合国の英仏がシリア攻撃を行う前の、 4月13日のコンサート時に行っていた。