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同誌は、14日のミサイル攻撃の際、シリアのロシア製防空設備が米国と同盟国による攻撃を1発も撃退できなかったと主張する米政府関係者らの言葉を引用している。その他、国防総省は、シリア領に対するミサイル攻撃の際にロシアが自らの防空システムを始動させなかったと指摘している。
しかし、同誌の指摘によると、S300とS400の「非有効性」に関する国防総省の声明は、ロシアで開発された防空設備を迂回するためのステルス技術に米国が何千億ドルもの資金を支出していることと矛盾しており、ロシア政府からS400を購入しないよう、北大西洋条約機構(NATO)の同盟国であるトルコを説得することを目的にしている可能性がある。
米英仏は14日朝、シリア政府が化学兵器製造に使用していると3国が断定した施設にミサイル攻撃を行った。日本時間で14日9時41分から11時10分まで、米英仏はシリアに100基を超えるミサイルを撃ち込んだが、その大部分はシリアの対空防衛によって迎撃された。ロシア軍は迎撃には加わらず、すべての発射を追跡するにとどまった。