スプートニク日本
ゲオルギーリボンとは、戦争で功労のあった軍人に贈られるゲオルギー勲章につけられるオレンジと黒のリボンを模したもの。戦争の功労者に敬意を表し、その記憶を忘れないことを誓う印として身につける運動が生まれた。戦勝記念日で市民が身につけることができるように4月末から配布が開始される。
ゲオルギーリボンの配布運動は2005年に「リアノーボスチ通信」(国際通信社「ロシア・セヴォードニャ」、「スプートニク」の前身)と学生の運動体「学生共同体」によって考案された。13年後の今年、これにはロシア全土85か所と世界の70か国を超える国々が参加する。
毎年5月9日、ロシア全都市で兵器のプレゼンテーションも兼ねた記念パレードが行われる。この祝日はナチス・ドイツに対する1945年の勝利を象徴しており、旧ソ連邦に属すロシアおよびCIS諸国の国民にとってこの日は特別な意味を持っている。その理由はこの勝利が莫大な犠牲によってもたらされたため。歴史学の試算では、ソ連の兵士と民間人の犠牲者は2600万人以上。第2次世界大戦を通じてロシアが出した犠牲者数は米国や英国の数値をはるかに凌ぐ20倍。数千万のロシア人が、ナチスによる欧州の奴隷化を防ぐために戦った。