スプートニク日本
ホテルはモスクワのビジネス街であるモスクワ・シティにオープンする。価格は1時間1500〜2500ルーブル(約2613〜4355円)で、部屋のタイプによって価格が変動する。「ファンタジー」「檻付き」「リュクス」タイプがある。セックスドールのレンタル料込みで、価格は最大5000ルーブル(約8711円)。「Dolls Hotel」の創設者は、ロシアだけでなく、他国でも同様のセンターを50件開くことを狙っている。「Dolls Hotel」は性産業でニッチを占める可能性があると、医学博士のレフ・シチェグロフ教授は指摘する。
性科学教授でポピュラー・サイエンスの本を執筆するアレクサンドル・ポレーフ氏は、性的代替物は本物のパートナーの代わりにはなれないと述べる。
「どのテクノロジーも、私達の肌が接触に反応する様子を伝えることはできない。多くの点で(視覚的印象だけでなく)まさにこれが、私達の印象を形成する。この結果、男女間の本物の性的堪能が達成される。」
「レジャー・アダルトセンターをロシア国内に開設することは、自らの性生活を多様にする合法的で安全な方法であるだけでなく、文明の古くから存在する問題である女性(売春婦)の強制的な搾取をロシア国内で無くす方向への一歩となるほか、精神異常を持つ人びとのかけがえのない助けとなります。」
これは重要な指摘だ。なぜなら現代ロシアにおいて、売春は違法であり、社会で論争を呼んでいる。世界では売春合法化の問題に対する反応は様々だ。現在、売春の合法化がベトナムで見られたが、激しい論争を呼んだ。
ロシアの諸専門家は、売春の合法化がこの現象に対する社会の文明的なアプローチだということで一致。さもなければ、何百万もの売上を誇る売春が必然的に犯罪ゾーンに流れるためだ。
シチェグロフ氏は次のように指摘する。
ポレーフ氏もこの見方を支持する。
「一部の男性は女性との性的関係を自力で整えることができない。隠された欲求不満が生まれ、暴力に発展する可能性もある。この問題は、金銭と引き換えに実現されない性的ファンタジーを聞き入れて満たす用意があるプロフェショナルな『コールガール』が解決できる。」
Dolls Hotel創設者のアレクサンドロフ氏は「360」テレビに、こうしたホテルがロシア人の性生活を多様化し、大胆な性的ファンタジーを実現する助けになると語った。アレクサンドロフ氏は、ロシアに住む人にこれが必要だと指摘。ある世論調査では、ロシア国内の回答者36%が性生活に満足していないと回答した。最新のハイテクドールとの性行為は現実の人間との性交渉とどんどん似てきている。さらに、相違点の1つとして、ドールはパートナーのあらゆる行為にアプリオリに賛成であり、真剣な関係を望まない。