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しかし、2人のアーティスト、マヤ・ヴロンスカ(Maja Wrońska)氏とプシェメック・ソビエツキ(Przemek Sobiecki)氏は共同プロジェクト「再建」で、古代建築の3Dモデルを制作し、破壊が始まる前にはこれらの建築物がどのようなものであったのかを再現している。
パルテノン神殿(ギリシャ)
女神アテーナーを祀る古代ギリシャの壮大な神殿。今日までアテネ(アテナイ)のアクロポリスの頂上に位置している。大トルコ戦争中の1687年、神殿は大きな損傷を受け、今では往時の荘厳さの廃墟が--たとえそれが劣らず壮大なものだとしても--残るのみだ。
ノホック・ムル・ピラミッド(メキシコ、コバー)
メキシコのキンタナ・ロー州にあるマヤ遺跡「ノホック・ムル」は、今では廃墟しか残っていないマヤの都市「コバー」に位置している。この遺跡は紀元前100年から紀元後100年の間に建設され、スペインによるアメリカ大陸の植民地化の後、1550年頃に放棄されたとみられている。
トッレ・アルジェンティーナ広場(イタリア)
この広場には4つの神殿の廃墟がある。廃墟は1920年代に発見されたが、これらの建造物が誰に捧げられたのかについては、現在まではっきりしていない。今この場所は、野良猫たちの隠れ場所になっている。
太陽のピラミッド(メキシコ)
放棄された都市、テオティワカンは、古代メキシコの最初の首都の一つだった。紀元後1世紀から7世紀の間に建設されたが、その住民について知られていることは非常に少ない。太陽のピラミッドは、この都市で最大の建物で、最古のピラミッドの一つである。
ジュピター神殿(イタリア)
古代ローマの都市、ポンペイの主要な神殿は、ローマ人の最高神であるユーピテル(ジュピター)に捧げられたもの。神殿の背後には、ヴェスヴィオ火山が威嚇するようにそびえ立っている。この火山が紀元後79年に噴火を起こし、その結果、町は火山灰の層の下に葬られた。
ルクソール神殿(エジプト)
ルクソール神殿は、古代エジプト人にとって最も神聖な場所の一つ。今日、壮大なオベリスクと巨大な壁は部分的にしか残っていない。
39号砦(Milecastle 39)(ハドリアヌスの長城の一部、英国)
長さ117キロのハドリアヌスの長城は紀元後1世紀、防衛を目的に大ブリテン島北部でローマ人によって築かれた。その長さ全体に沿って、1古代ローママイル(1.48キロメートル前後)毎に堡塁(砦)が建設され、これらの堡塁は「マイルキャッスル(milecastle)」と名付けられた。