ゴミの山からローマ教皇の遺骨が発見 英国

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英国のゴミ収集業者エンヴィロ・ウェイスト社は、ゴミ回収作業の最中にローマ教皇クレメンス1世の遺骨が廃棄されているのを発見。タイムズ紙が報じた。

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クレメンス1世は第2代または第3代ローマ教皇で、使徒ペテロを直接知る人物として知られている。その遺骨はOss. S Clementisと明記された特殊なガラス瓶に入れられたまま廃棄されていた。現在、エンヴィロ・ウェイスト社はこの遺骨を捨てた人物を特定しようとしている。

エンヴィロ・ウェイスト社のジェームス・ルビン社長は「社員が見つけた骨がローマ教皇の遺骨だと知って、本当に驚きました。こんなこと私たちの業界でもありえません」と語っている。

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オックスフォード大学の歴史学者ダイヤメイド・マカロフ氏の話では、聖人の遺骨を崇める風習は16世紀に流布した。その理由はこの時代に大量の人骨が見つかり、その一部が聖人の遺骨として収拾され、広められたため。

マクロフ氏は、クレメンス1世の遺骨がロンドンにもたらされた時期について、ナポレオンの帝政時代に英国貴族の誰かが観光の土産物屋で買ってきたか、または第1次世界大戦か第2次世界大戦の折に戦利品としてもたらされた可能性があるとふんでいる。

クレメンス1世は正教会でもカトリック教会でも聖人としてあがめられている。クレメンス1世はクリミア半島のケルソネソスで異教徒の拷問に遭い、殉教。没年に関しては97年、99年、101年と説が分かれている。言い伝えではローマ皇帝トラヤヌスの命令で錨を付けられ、海に沈められたとされている。

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