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今回の決定は何より、フランスの写真家ジャン・クロード・アルノー氏によるセクハラ疑惑というスウェーデン・アカデミーにおけるスキャンダルを受けたもの。アルノー氏は1992年からアカデミー会員であるスウェーデンの詩人、カタリーナ・フロステンソン氏の夫。去年11月、女性18人がアルノー氏のセクハラを訴えた。訴えによると、一部のセクハラはアカデミーが所有する施設で行われた。アルノー氏は容疑を否認。疑惑が出た直後、投票によりアカデミーからフロステンソン氏が辞任した。
同時にアカデミーではもう1つのスキャンダルが進行。一部の会員が数年間に渡り、受賞者の名前を事前に洩らしていた。
スウェーデン・アカデミーの決定をノーベル委員会は支持。文学賞以外の今年の授賞プロセスに影響はないという。次期ノーベル文学賞受賞者は2019年に発表される。
ノーベル文学賞は1901年から毎年授与されている。最後に授与が延期されたのは1943年で、第2次世界大戦中だった。