米国の学者、ロシアが米国を核攻撃した場合の影響をモデル化

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米ジョージタウン大学のマシュー・クローニッグ教授は、著書『米国の原子力戦略の論理:なぜ戦略的優位性は重要なのか( The Logic of American Nuclear Strategy:Why Strategic Superiority Matters)』で、米国に対するロシアの2回にわたる大規模な核攻撃によってどのような影響が出るかを予測した。

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クローニッグ教授によると、1回目の攻撃でロシアは米国の131都市を破壊し、これにより7000万人の犠牲者が出る。ナショナル・インタレスト誌が伝えた。

教授は、この数字はロシアが米国の報復攻撃の試みも撃退することを考慮して得られたものだと指摘している。

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またクローニッグ氏は、米国の反撃によってロシアの一部の兵器庫が破壊された際のロシアの2回目の攻撃では、2800万人が死亡し、12都市が破壊されると指摘している。

教授は、このような損失を避けるために米国は核兵器を保有する必要があるとの見方を示している。米国が自国の大陸間弾道ミサイルを廃棄した場合、ロシアはそれを撃墜する必要がなくなるため、米国の損失はさらに増え、ロシアの1回目の大規模核攻撃により8200万人が死亡するという。

露米は2010年、それぞれの国が自国の核兵器保有量を削減する新戦略核削減条約(新START)に調印した。同条約はロシアと米国に対し、弾頭及び運搬手段の数に関する情報を年に2回交換することを義務付けている。ロシアは新STARTを忠実に履行し、自国の核兵器保有量を85%以上削減したが、米国も規定された制限数に達したかを確認することはできずにいる。

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