観光が二酸化炭素をばらまく 自然に優しくない観光の姿、浮彫に

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シドニー大学の算出で、海外旅行、国内旅行によって大気圏へ出される二酸化炭素が放出量全体の8%を占めることが明らかにされた。この数値は以前の試算より3倍多い。ところがシドニー大学は8%という数値は上限ではなく、年を追うごとに観光による二酸化炭素放出量は増え続けている事実を指摘している。

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シドニー大学が基にしたのは187か国から集められた統計。一番多くの二酸化炭素が出ているのは旅行客の移動に使われる航空機、照明、暖房など観光インフラに使われるエネルギー消費からのものだった。調査では観光客が利用するレストランや観光客に人気の土産物を作る工場から出される二酸化炭素量まで計算した。

世界で最も多い二酸化炭素量を放出しているのは米国、また危険な有害物質をばらまいているのは中国、ドイツ、インド。

この調査結果は「ネイチャー・クライメイト・チェンジ」誌に発表されている。

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