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パンガヤサイディは計1000メートル以上の長さを持つ洞窟の鎖。今日、洞窟は海岸から15キロに位置するが、この距離は海水面の高さによって変動していた。チームは、洞窟に住んでいた人びとが魚を取らず、狩猟採集を営んでいたと見る。
今回の発見は、技術革新が急速に進んだという理論を否定するもの。人びとがより洗練された道具に切り替え、石の加工法を学んだのは徐々に行われたことだ。パンガヤサイディ洞窟で見つけられた単純な石器は7万8000年前のものとみられる。6万7000年前には矢頭や刃などのすでに発達した道具が作られていた。2000年後にはダチョウ卵の殻や軟体動物の殻からのビーズを、さらに2000年後には骨の上に刻んだ彫刻を彫れるようになった。
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