「メドベージェワが平昌五輪での結果をどうしても受け入れられないことについていろいろ話がありました。チーム全体と彼女とが話し合い、なぜ2位だったのか、1ポイント足りなかったのか原因を探ろうと努めました。この時点で私が感じているのは、これはオーサーが私に叩きつけた挑戦状だということです。つまり我々の出した結果は彼の気に障った。この先さらに彼の気に障るように作業を進めていかねばなりません。」
一方でメドベージェワは、五輪の銀メダルによって自信を損ねたわけではないと断言している。
「私が銀メダルを悲劇と受け止めたわけではなく、私が泣いたのは自分の実力や結果に打ちのめされたからではないことは、多くの人は良く分かっています。確かに私は最高の賞を目指して進んできました。でも私にとってフィギュアで一番大事なのは自分のやることから満足感を得ることなのです。」メドベージェワはロシア第1放送からの取材にこう答えた。
こうした一方で、今回の五輪のフィギュア競技は、ジュニアとシニアの年齢の線引きについて多くの議論を巻き起こした。先日、オランダのスケート・スポーツ連盟は、成人向けの大会に参加できる最低年齢を17歳にまで引き上げる提案を国際スケート連盟(ISU)に対して行ったばかり。また米国スケート連盟のサムエル・オクシエ会長も、怪我を避けては通れないスポーツであることを理由に、外傷を負う危険性を最小化し、選手生命を少しでも長くするために、シニアの大会への参加年齢を18歳からとする提案をしている。
この決定如何では、五輪金メダリストとなったアリーナ・ザギトワ選手(15)はふたたびジュニアに逆戻りし、トゥトゥベリッゼ監督もシニアの大会に送り込む選手を失うことになりそうだ。