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交流セッションの前に御茶ノ水学校とロシア大使館付学校の生徒の前で、日本の大西卓哉飛行士が講演した。大西さんは、ISSでのロシア人宇宙飛行士との生活でボルシチや魚の缶詰が好きになったと語った。そしてロシア人には、味噌汁を好きにさせたという。
【ありがとうございました】ISSに滞在中の金井宇宙飛行士およびロシアのシュカプレロフ宇宙飛行士と
— JAXAウェブ (@JAXA_jp) 18 мая 2018 г.
日本在住のロシアおよび日本の子供たちをつなぐリアルタイム交信イベントは無事終了しました。最後に、大西宇宙飛行士と写真をパチリ📸
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ISSと通信接続後、金井さんは宇宙で親友を見つけたと語った。
アントンさんのようにロシアのお友達ができたということはすごく、宇宙飛行士でないとなかなかない経験で、素晴らしいことだと思います。
宇宙滞在の期間は通常半年で、飛行士はその後、地球に帰還する。宇宙に最も長く滞在したのはロシアのポリャコフ飛行士で、1年半にのぼった。だがシュカプレロフさんは、10年でも宇宙に滞在することができるようになると確信しているとして次のように述べた。
私たちは今ちょうど、人びとが10年やそれ以上宇宙に滞在して、地球帰還後や他の惑星着地後も通常通り生活できるようにするため、多くの実験を行っています。
医師として教育を受けた金井さんが宇宙を目指した理由について質問があった金井さんは、次のように答えた。
なぜ宇宙に行きたかったかということですが、自分が知らないことを経験したり自分で実際に体験することが面白いんじゃないかと思いました。実際に宇宙に来てみると、なんでもフワフワ浮くような無重力の環境だったり、ロシアの管制官だったり宇宙飛行士と一緒に仕事をするような、珍しい経験をさせてもらって、とても楽しいですし、色々と勉強になります。ぜひ将来、宇宙飛行をして、宇宙ステーションに来てください。
金井さんは、今年行われる日本におけるロシア年とロシアにおける日本年の重要さを指摘した。
日本におけるロシア年、ロシアにおける日本年というこのイベントは、自分の知らないこと、外国のことを知るには素晴らしい機会だと思います。みなさんもぜひこの機会にロシアの友達を作って、ロシアのことをもっとよく知って、そして自分の可能性を広げてください
交流は子どもたちだけでなく、飛行士らにも楽しいイベントとなった。シュカプレロフさんは「ここ(宇宙)に半年滞在している私たちが良い気分になるため、こうした出会いがどれほど助けになっているか、あなたたちは想像もできないでしょう」と明かした。
ロシアと日本は宇宙開発分野でお互いに緊密に協力している。在日ロシア大使館のアンドレイ・トゥルギエフ第1次官は「露日宇宙飛行士の調整された作業は、両国が力を合わせることで最も複雑な課題も解決できることを鮮やかに示すものだ」と指摘した。ISS艦内には現在、ロシアから3人、米国から2人、そして日本から1人が滞在している。今年6月3日、金井さんとシュカプレロフさんは地球に帰還する。