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機器は数センチの大きさの宇宙ゴミとの衝突を避けるためのもの。数センチとわずかな大きさでも宇宙空間にはこのサイズのゴミが多く浮遊しており、これがステーションに衝突すると非常に危険。
軌道用レーザー機器の開発案は2015年に日本の研究者らから提案されていた。当初の案ではレーザーは1万本のファイバーにエネルギーを集中させるというものだったが、こうした場合、ステーションの発電するエネルギーのすべてが使われることになり、実現は不可能だった。
そこでロシア科学アカデミー応用物理研究所は日本の研究者らにファイバーの数を1万本から100本へと減らすこと、そして通常の光ファイバーを用いるのではなく、同研究所と共同で極細のファイバーを開発することを提案した。こうするとファイバーに使用される電力量はステーションのエネルギー全体のわずか5%で済む。
国際的な研究者グループが開発製造に取り組むこのレーザー、重量はおよそ500キロで容積は1立方メートルを少し超える程度におさまる。発射時間は10秒、射程距離は10キロ。このレーザーが宇宙ゴミを打ち砕くとゴミは雲状に細かくなり、ステーションにはなんの危険ももたらさない。
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