カンヌ最高賞の是枝監督=登場人物は法の枠外に出るが、より普遍的な価値観に一致している

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現代世界がジェンダーや社会的アイデンティティの選択を許可しても、両親や子ども、兄弟姉妹、曾祖父母を選ぶ自由を与えないであろうことは正当だろうか?第71回カンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞した『万引き家族』で、是枝裕和監督は観客に問いかける。

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『万引き家族』で登場人物の生活は法の枠外に出る。家族は偽りで、万引きによって生きる糧を得ている。しかし家族には幸せと愛が満ちている。実の両親に捨てられ傷ついた子どもたちはここに本物の家を見つける。是枝監督は、次の疑問に対する答えを見つけたいという。実際に家族を結びつけるものは血縁か、それとも精神的な、感情的なつながりか?

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新作映画の構想は、亡くなった家族の不正受給事件を読み生まれたという。是枝監督は、こうした小さな法律違反が社会で厳しく非難されたのに、社会で広がり続ける不平等には言及されなかったことに驚いた。記者団や映画評論家の質問に答え、今日の人びとは形式を守り合法であると見せかけつつ、より深刻な犯罪に気づかず、罰を与えずにいると是枝監督は嘆いた。

是枝監督によると、法執行機関の決定を絶対の真理だと受取ることは純朴に過ぎる。正義の名のもと、様々な人びとの利益を考慮して、より普遍的な人間の価値観に導かれる必要がある。これは伝統的な日本の家族にも関係する。

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