独 「米との軋轢をこれ以上隠せず」

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ドイツのマース外相が、同国は米国との軋轢を隠すことはこれ以上できないと述べた。

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マース外相は南ドイツ新聞とのインタビューで、「今存在する合意を当てにできるということに我々は慣れているが、この状況は根本的に変化した」と述べ、「欧州の領域の外では、米国は我々の最も親密なパートナーであり続けている」が、「これ以上我々が隠すことができない軋轢がある」と付け加えた。

マース外相によると、気候変動抑制に関する協定や核計画に関するイランとの合意からの米政府の離脱と関税の導入は、欧州に損害を与える一方的な決定だという。マース外相は、トランプ米大統領が「これらのことを故意に行っている」と強調している。

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またマース外相は、他の全ての国々よりも米国を上位に置く路線をトランプ大統領が追求していることを痛烈に批判。

「この路線に基づく何物も、世界をより良く、より安全に、あるいはより穏やかにすることはない」と付け加えた。

トランプ大統領は5月8日、6つの国際仲介国によって2015年に達成された、核計画に関するイランとの合意から米政府が離脱すると宣言。また1日から米国は、国家安全保障上の理由に基づき、鉄鋼の供給に対する25%、アルミニウムの供給に対する10%の輸入関税を欧州連合(EU)などについても適用した。EUはこれに対し、世界貿易機関(WTO)への提訴、米国からの一連の商品輸入に対する関税導入、鉄鋼市場における保護措置導入の可能性という3方面で行動することを決定した。

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