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W杯ロシア大会:日本人サポーターをお助け! 日本語を学ぶロシア人ボランティアたち
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... 2018年6月14日, Sputnik 日本
2018-06-14T07:03+0900
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W杯ロシア大会:日本人サポーターをお助け! 日本語を学ぶロシア人ボランティアたち
2018年6月14日, 07:03 (更新: 2022年4月27日, 22:32) 14日、サッカーW杯ロシア大会がついに開幕する。初めてのロシアに戸惑うサポーターも多いかもしれない。しかし心配は無用だ。4月から6月にかけ、日本代表戦開催都市を含む8都市(サランスク、エカテリンブルク、ヴォルゴグラード、カザン、ニジニー・ノヴゴロド、ロストフ・ナ・ドヌー、サマーラ、ソチ)で、市民ボランティアのための日本語講座が行なわれ、日本人サポーターを受け入れる準備は万全だ。日本語で挨拶・歓迎してもらえるのはもちろん、道案内やトラブル対応をお願いしたり、おすすめのレストランを聞くこともできる。
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市民ボランティア向け日本語講座の開講に携わったのは、日本センターと国際交流基金だ。プロジェクトの中心になったニジニー・ノヴゴロド日本センターの濱田韻史さんによれば、受講者は各都市1クラスあたり20名程度とし、地元在住の日本語教師による密度の濃い授業を行なった。対ポーランド戦が行なわれるヴォルゴグラードでは非常に多くの希望者が集まってしまい、人数を減らすのに苦労したという。教材は、この講座のために特別に開発した。授業では座学だけでなく、日本人役とボランティア役にわかれてロールプレイングを行なうなど、実践で役に立つことを重視した。
日本代表の第一戦、コロンビア戦が行なわれるサランスクは、開催都市の中で最も小さい町だ。日本語講座を行なった8都市のうち唯一、日本語教師もいなければ、日本語学校もない。そこで近隣都市(と言ってもロシアは広いので列車で3~4時間かかる)から教師を招き、土日に集中的に授業を行なった。サランスク在住で、日本語講座を修了したアレクセイ・シンチューリンさんに話を聞いた。
シンチューリンさん「2年前から、本やインターネットなどで独学で日本語を勉強していました。ボランティア向け日本語講座が開講されると聞き、喜んで参加しました。授業を受けて、僕にとって、独学では理解するのがとても難しかった知識も、簡単に自分のものにすることができました。日本は偉大な文化と歴史をもった国で、日本人は伝統と規律にのっとった生活をし、とても親切です。来たるW杯では、日本人や外国のお客さんと会話できるのも楽しみですし、サポーターも地元の人もみんなが楽しんで、公正な試合が行なわれるように願っています。僕個人にとっても、僕たちの町にとっても、このW杯は忘れがたい出来事になるでしょう。」
講座参加者の中には日本語の基礎知識がある人もいれば、全く初めての人もいて、レベルは様々だ。そこで、コミュニケーションが少しでも円滑に進むよう、日本語会話集「トラブルリスト」が各都市のボランティアセンターに配布される。トラブルリストには日本語とロシア語が併記されているので、指差して意思を伝えることができる。
またサランスクでは、試合前日・当日・翌日に日本人が緊急電話をかけると、日本語ができるオペレーターにつなぐサービスを導入した。番号は「112」(緊急事態の場合)と「103」(救急車を呼びたい場合)だ。万が一不測の事態が起きても慌てずに、ダイヤルしてほしい。また、日本戦が行なわれる各都市には日本大使館の臨時事務所もオープンする。