上司を無視したロボットがクビにした男、自社での機械の反乱を語る

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米Renly社の共同創設者で開発者のイブラヒム・ディアロさんはブログに、自動システムによって昨年3月、上司への報告なしにクビにされた出来事を投稿した。

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サイト「TJ」がこの出来事をまとめて伝えた。ディアロ氏によると、ある大企業で巨大プロジェクトに参加して何度も上司からの賞賛を受けながら、勤務8ヶ月目となった昨年3月初頭に事件は起きた。

ある朝オフィスに向かうと、建物入り口でディアロさんの通行証が機能しない。続いて駐車場のカードキーや社内資料へのアクセスも凍結された。ディアロさんが原因究明に乗り出した時、人事部長は、辞表を受け取ったとディアロさんに説明。しかし、上層部はディアロさんのクビに関与しておらず、社は解決を約束。「社長はすぐに元に戻すよう指示。今日中にも問題が解決されると述べ、仕事に戻るよう頼まれた」とディアロさんは思い起こす。

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ディアロさんが社長室から去らないうちに、社長は契約解除により、ディアロ氏が解雇された旨を伝えるメールを受け取った。「社長はカンカンで、『一体誰がこの手紙を送ってる?』と叫んだ」とディアロさんは描写する。だが社長も直属の上司も何も出来ず、ディアロさんは荷物をまとめて建物を出るほかなかった。

3週間後、ディアロさんのもとに、仕事に復帰できると連絡が入った。謎は解けた。この騒動は、ディアロさんがもともとは自身のテック企業で働いており、後に自社が巨大企業に吸収されたために起きた。ディアロさんは3年毎に契約を更新する必要があったが、ディアロさんの以前のマネージャーは正規雇用から契約社員として遠隔勤務に移行。どうやら、彼は義務を果たしていなかったようだ。結果、自動人事管理システムは、ディアロさんが社員ではないと判断して解雇プロセスを開始。プロセスは取消しや中断ができなかった。

​ディアロさんを復帰させるため、社は新しい契約を結ぶことになった。ディアロさんは「自動化は会社にとって有益でありうるけれど、機械が間違った際の人間による介入の可能性を必要とする。誰も機械を止められなかったために、私は3週間分の給料と仕事を逃した」と締める。

この投稿は大きな注目を集め、多くのコメントを受けた。同じような状況に陥ったというコメントも散見された。

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