スプートニク日本
専門家らの話では、この地域における北極の気候は間もなく、より暖かく、大西洋の気候システムに特有のものに入れ替わる可能性があるという。これを基本的に促進しているのは、氷の融解過程でバレンツ海が受け取る淡水の流入レベルの低さだ。
バレンツ海は、異なる気候条件を持つ2つの部分に分けることができる。冷たい北部とより温暖な南部だ。北部の生態系は、海を覆う氷に依存している。正常な気候サイクルの下では、この氷が海に淡水を供給しながら融け、この淡水が冬に再び、海を覆う氷を形成する。学者らは、大西洋の暖かい海水の圧力が原因で、冷たい海水が北へ後退していると述べている。
さらに、研究によると、バレンツ海での温暖化プロセスは今後不可逆のものになり、気候の変化が海の生態系に有害な影響を及ぼすことになるという。