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この文書は承認された場合、議会の可決なしに輸入品に対する関税を一方的に認可する権限を米大統領に与えることになる。この他、法案はWTOの基本原則を米国が無視することを可能にするものだ。
米議会筋は、このような文書の承認は米国によるWTOからの脱退に等しいと指摘している。
これに先立ち、アクシオスは、この問題に関する交渉に近い筋の話として、トランプ大統領がホワイトハウス関係者らに対し、米政府がWTOを去ることを自らが望んでいると数回にわたって述べていたと伝えていた。
後にトランプ大統領は、WTO加盟国の地位を拒否することは計画していないと述べている。
米国は3月に、鉄鋼とアルミニウムに対して、それぞれ25%と10%の輸入関税を導入し、欧州とアジアにおける自国の最重要パートナー諸国との関係を大きく悪化させた。米政府は、米製品に対し報復輸入関税を導入した欧州連合(EU)諸国とWTO加盟諸国がWTOの規則を無視しているとして非難していた。