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同船は北極海を東に航行した後、ロシアとアラスカの間を抜けてベーリング海に入り、7月中旬に上海近郊のLNG受け入れ基地に到着する予定だ。関係者は「今回のLNGは中国向けだが、今後日本への輸出の可能性は大いにある」と期待を見せる。日本は世界一のLNG輸入国であり、昨年のLNG貿易量のうち約3割が日本向け輸出だった。北極海東回り航路が実現したことで、ロシアからのLNG購入は、日本だけでなく極東の電力会社やガス会社にとって魅力的な選択肢となるだろう。
「ウラジーミル・ルサノフ」は、ヤマルLNGプロジェクトのために建造された、最大2.1メートルの砕氷能力をもつ砕氷LNG船で、今年3月29日に就航した。商船三井は「ウラジーミル・ルサノフ」以外にも2隻の砕氷LNG船をヤマルLNGプロジェクトへ貸し出すことにしており、第二船は今年9月、第三船は来年9月に就航する予定だ。