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特に、ドイツのメルケル首相への書簡では、トランプ大統領は、「4月のあなたの訪問の際に我々が議論したように、一部の同盟国が約束したようには国防費を拡大させなかったことに関連し、米国では失望が大きくなっている」と記し、ドイツ側による国防向け資金の支出不足が続いており、このことはNATOの安全保障に否定的影響を及ぼすと同時に、ドイツの例に倣う他の同盟諸国にとって、国防費に関する義務を果たさないことを正当化する理由になりつつあると指摘。以前なされた約束の履行を待つ忍耐を、米政府は失いつつあると警告した。
トランプ大統領によると、米軍人らが国外での軍事作戦で自らを犠牲にし続けている時に、NATOの集団防衛に対する貢献としての費用を一部の国がなぜ支払わないのかについて、米国民に説明することが米政府にとって今後、ますます難しくなっていくという。
カナダのトルドー首相、ノルウェーのソルベルグ首相、そしてベルギーのミシェル首相を含む他国の首脳への親書も、同じような考えで書かれていると、記事では述べられている。
同紙の指摘によると、これらの書簡は、ケベック州での最近の先進7カ国(G7)首脳会議で現れた米国と欧州諸国の間の軋轢が深刻化していることを証明しているという。