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学者らの研究結果は、Trends in Ecology and Evolution誌に掲載された。
化学者のジェームズ・ラブロック氏は1972年、温血動物の体が周囲温度の変化に反応するのと同様に、地球の気候や環境はその住民、緑色植物、その他の生物によって直接調整されていることを証明した。
だがこの自立システムはどのように形成され、生命と惑星の「共生」はどのように起こったのだろうか?
エクセター大学のティム・レントン教授をはじめとするチームは、この問いに答えようとした。学者らは、このようなシステムは「ゆっくりとした」進化過程のおかげで生まれたとの結論に達した。そのような穏やかな環境の中では、生命が新しい環境に適応するのに十分な時間があるという。
なお時に進化的「イノベーション」は、生態系全体を不安定にし、地球でくらす全生物の急速な絶滅を引き起こす可能性がある。
典型的な例が、最初のシアノバクテリアの出現と、それによって生じた最も激しい氷河期だ。この氷河期は、生命のこれまでのあらゆる発展を事実上「ゼロ」に戻した。この「安定性の進化」は、生命発展の次のステップである「生存率の選択」と密接に関係している。
同記事の著者の理解によると、生態系を不安定化させる生物は、他のタイプの微生物、多細胞生物、植物よりも速く消滅することになる。
これは最終的に、今日我々が暮らす完全に安定した、自己調整する地球の形成につながる。
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