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科学技術ニュースサイト「New Atlas」が伝えるところによると、千葉工業大学の技術者らが、手動モードでも、完全自律モードでも走行できる小型3輪電動スクーター「CanguRo」を発表した。
スクーターの前の部分にはハンドルと2つの車輪、そしてスクーターが手動操縦モードに移行する際に展開するサドルが取り付けられている。スクーターは移動するために、それぞれの車輪にある3つの別々のモーターを利用する。ただ、速いスピードにまで加速して疾走する助けにはならない。スクーターの速度は時速10キロに制限されている。
スクーターは手動モードでは、スロットルとブレーキを備えたハンドルを使って、またいずれかの方向に身体を傾けることによっても操縦される。このモードであっても、スクーターは前方の障害物を追跡し、これらの障害物に接近した場合にはブレーキをかける。自律モードに切り替わった後は、カメラ及び超音波による距離センサーのデータを利用しながら完全に自律的に移動する。またこのロボットは主人の後について行くことができ、主人が指令を与えて地図上で指定された地点へ自律移動させることもできる。
作動するプロトタイプが存在するにもかかわらず、このスクーターの量産型を開発する計画、あるいはスクーターに用いられているテクノロジーを他の装置で利用する計画があるのかどうか、開発者らは明らかにしていない。