世界遺産「タージマハル」、取り壊しの可能性も

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インド最高裁判所は同国政府に対し、世界遺産「タージマハル」の修復に着手しなければ取り壊しを命じるとの判断を下した。ヒンドゥスタン・タイムズ紙が伝えた。

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最高裁は、タージマハルは取り返しのつかない損傷を受けていると指摘する。白大理石から成る同廟は放置されてきた腐食により変色が深刻になっているが、政府は同廟の保護・保全に努めてこなかった。

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これに際し最高裁は、政府に3つの選択肢を提示している。同廟の閉鎖、取り壊し、または修復だ。一方政府は修復の着手を約束し、問題の解決にはインド工科大学が当たるとしている。同大学は今後4か月で修復計画を提出する見込みだ。

タージマハルはインド北部アーグラにある総大理石の墓廟であり、1653年、ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハンにより建設された。1983年にはユネスコの世界遺産に登録されている。統計によると、同廟には毎年20万人が訪れている。

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