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容疑者はカザフスタン、ジャンブィルスカヤ州出身のヌラトィ・キヤソフ(1994年生まれ)と、クィスィロルディンスカヤ州出身のアルマン・クダイベルゲノフ(24)。キヤソフ容疑者はすでに犯行を自白している。
クダイベルゲノフ容疑者の写真はカザフスタン内務省のFacebook上で公表されている。同容疑者の捜索には内務省の全職員が動員された。
19日、2014年ソチ冬季五輪の男子フィギュアスケートの銅メダリストのカザフスタンのデニス・テン選手が刃物で刺され、搬送先の病院で死亡した。
2002年ソルトレイクシティ五輪男子シングル金メダリストのアレクセイ・ヤグディン氏は国家ニュースサービス(NSN)からの取材にデニス・テンさんの死に心痛を吐露している。
「今日は一日泣き暮らした。私とターニャ(ヤグディン夫人)にとっての大きな喪失だ。だってデニスは世界のフィギュア界の選手であるだけじゃない。私たち家族の一員なのだから。おそらく誰彼なく、こんな呼び方は出来ないと思う。デニスだけは家族といえる。すごく近い人間を、自分の一部を失ったように感じている。」
デニス・テンさんの死は日本のフィギュア界にも大きな動揺を呼び起こした。
2010年バンクーバー五輪の銀メダリストの浅田真央さんもインスタグラムにテンさんとの写真を載せ、「なぜ、どうして、信じられません、信じたくありません。大切な仲間の命が奪われたなんて、辛いです、悲しいです。
日本のショーに来てくれたり、カザフスタンのショーに呼んでくれたり、カナダやロシアで一緒に練習やテニスやバーベキューをしたりしました。とても優しくて、面白くて、いつも一生懸命な人でした。
心よりご冥福をお祈り致します」と哀悼の意を表している。
また、羽生結弦、エフゲニア・メドベージェワ選手らを指導するブライアン・オーサー監督のチームも門下のスケーターらとの連名のお悔やみをインスタグラムに発表し、「スケート界は美しいスケーターを失いました。私たちの気持ちは遺族とともにあります。あなたの情熱は生き続けます」とのメッセージを発信した。