火星 はたして人類の「第2の家」となるか?

© 写真 : ESA/DLR/FU Berlinクレーター「ヴスター」の写真
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米国の惑星科学者らが、NASAの火星探査計画「MAVEN」、多目的探査機マーズ・リコネッサンス・オービター、マーズ・オデッセイ、ESAのマーズ・エクスプレスから得られたデーターを総合させた結果、火星には、温度の上昇と人間にとって快適な気圧を生み出すために必要な温室効果を起こすために十分な量の炭酸ガスが存在していないという結論に達した。この説はネイチャー・アストロノミー誌に発表された。

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人類は火星を自分の「第2の家」、地球にグローバルなカタストロフィーが起きた時に逃げ込む避難所とみなすことに慣れてしまっている。今までは火星には氷を融かし、大気圏を炭酸ガスで満たすために十分な炭酸ガスがあると考えられてきた。こうして得られた温室効果によって冷え切った惑星は迅速に温められ、気圧が上昇し、惑星の表面に貯水池ができることによって、宇宙飛行士らは密閉、圧縮された宇宙服を着なくとも、より簡略化した機械で呼吸することができる。

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ところが今回の米国の惑星学者らの達した見解では、火星にある炭酸ガスのすべてを燃焼させ、古代の堆積岩の中から炭素を気体に変えたところで、気温上昇は10度以上にはならず、マイナス50度から40度の範囲にしかならない。また火星の大気圏の気圧もわずか0.75ミリ水銀柱ミリメートルにしか達することはない。これは地球上の気圧の1000分の1にすぎない。このことから学者らは、火星の氷の砂漠という状態は変わることはなく、人類が住めるとしても人工的な環境に限られるという結論に達している。

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