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NASAの要求では、火星の住居は300平方メートルの面積を有し、4人が1年間を過ごせるよう設計されなければならない。
1位と2位を分かち合ったのは、アーカンソー州のチームによるプロジェクト「Zopherus」と、ニューヨークの技術者らのプロジェクト「MARSHA」で、それぞれ2万957ドル(230万円)ずつを受け取った。
「Zopherus」プロジェクトの主な特色は、人間が参加することなく住居を建設する着陸モジュール。複数のミニチュアロボットが資源を採掘し、モジュール内に設置された3Dプリンターがこれらの資源から、互いに通路で連結されてミツバチの巣を想起させる住居や実験室を印刷する。
「MARSHA」の設計者らの意見では、最適な住居形態は円筒形。このような住居は2層からなり、4階建てになっている。住居内にはガレージや2つの実験室、台所、複数の寝室、休憩室が想定されている。
3位を占めて賞金2万622ドル(220万円)を得たプロジェクト「Kahn-Yates」の設計者らは、庭園さえも想定した。この庭園もまた、防護ドームに覆われている。建設資材については、「Zopherus」プロジェクトにおいてと同じように、火星の地表から採掘する。
1万9580ドル(210万円)を受け取った4位入賞者らは、自然採光と放射線からの防護のバランスが最大限取れた住居を創造した。
5位を占めて賞金1万7881ドル(200万円未満)を手にしたプロジェクトの欠点となったのは、空きスペースを多く残すこととなった、建物のドーム状の形だった。設計者らは半球を2つの部分に分割。片方には実験室や台所、衛生関係の複数の部屋を、もう片方には複数の寝室を配置した。